[メイン] GM : OP『仕事の始まり』 登場:全員
[メイン] GM : ※登場判定は今回はいらない
[メイン]
GM :
UGN関東支部。関東全域のUGN支部を統括する大支部であり、保守的な運営方針が強い支部である。
そんな支部の応接間に集められた一同。
仕事の話は「機密保持」の名目の元、今回もまだ説明はされていない。
いずれ、連絡員が現れるだろう。
簡単にふるまわれた茶菓子や飲み物などが、暫しここで待機しろと暗に一同に告げていた。
[メイン] GM : ※連絡員が来るところまでやり取りして終わり。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] 天雨 アコ :
[メイン] 天雨 アコ :
[メイン] 天雨 アコ : opening『多忙な任務に珈琲を』
[メイン] 天雨 アコ :
[メイン] 天雨 アコ : 人々行き交う都市の中、なんら特異な点のないビルの一室に一人
[メイン] 天雨 アコ : 机の上に資料と珈琲を乗せて、一見すれば普通の事務仕事に勤しむ姿が一つ
[メイン] 天雨 アコ : しかしその資料には『潜入 予定』と
[メイン] 天雨 アコ : 明らかな非日常を描きつつも、確かにその日常的な光景の中にあった
[メイン] 天雨 アコ : 「…はー、これまた不確かですね」
[メイン] 香風 智乃 : 「そうですね……なんせ今回の任務内容は、色々と未確定な部分が多く見受けられます」
[メイン] 天雨 アコ : 「生徒にいるんだか学校そのものなんだか…」
[メイン] 香風 智乃 : アコの対面に座る、水色の髪をした小さな少女が、ミルクコーヒーを片手に、資料を眺める。
[メイン] 天雨 アコ : 「まぁ、反応がある以上無視はできないのでしょうが」
[メイン] 香風 智乃 : 「はい、その通りです」
[メイン] 香風 智乃 : 頷き。
[メイン] 天雨 アコ : 軽く珈琲を飲み、ふうとため息
[メイン] 香風 智乃 : 「学校……ということは、『日常』がすぐ傍にある場所ですからね……」
[メイン] 香風 智乃 : 「……ちなみに、そのコーヒー、いかがでしょうか?」
[メイン] 黒鉄たま : 「無視など笑止千万!迅速かつ速やかに解決するですよ!」
[メイン] 天雨 アコ : 「でもそれに私まで駆り出すとは久しく人材不足を感じますね」
[メイン] 香風 智乃 : 「ラビットハウスお手製のコーヒーですが」
[メイン] 香風 智乃 : にこ、と笑いながら。
[メイン]
天雨 アコ :
「…ん?ああ」
チノを一瞥し
[メイン] 黒鉄たま : チノの横にふんぞり返って座る、小さい影。
[メイン]
天雨 アコ :
「美味しいですよ、インスタントとはやはり違うものですね」
にこりと軽く笑いつつ
[メイン] 久田 イズナ : ガチャ。
[メイン] 黒鉄たま : 「ふーん、庶民の飲み物にしてはなかなかやるじゃないですか」
[メイン]
香風 智乃 :
「ふふ、そうですね、今回の任務、一緒に頑張りましょうね」
たまに微笑み。
[メイン]
久田 イズナ :
コソコソ
コソコソ
[メイン] 天雨 アコ : 「そう気張らなくとも…ん?」
[メイン] 黒鉄たま : 「!」
[メイン] 香風 智乃 : 「……しょ、庶民……い、一応、ブランド物で……!……あ」
[メイン] 久田 イズナ : 出入口の扉。
[メイン] 天雨 アコ : 「入室したならお声がけ下さいな」
[メイン] 黒鉄たま : 「何をコソコソしているですか!」
[メイン] 香風 智乃 : 扉の方を見て。
[メイン] 久田 イズナ : そこに在ったのは、一枚の布。
[メイン] 香風 智乃 : 「……!?」
[メイン] 天雨 アコ : 「……」
[メイン] 黒鉄たま : 「今どき珍しい感じのやつです…?いやなんですかこれ」
[メイン] 久田 イズナ : それと………その上から見える、狐耳。
[メイン] 香風 智乃 : 「……アコさん、あちらの方は……?」
[メイン] 天雨 アコ : 「あー…」
[メイン] 天雨 アコ : 「今回のメンバーの一人、ですよ」
[メイン] 香風 智乃 : 「連絡員さん……ではない、ですよね……?」
[メイン] 久田 イズナ : つまりは、誰かが布の裏に隠れているわけだが。
[メイン] 黒鉄たま : 「えっ!こんなのが!?」
[メイン] 久田 イズナ : 「……む、むむむ」
[メイン] 香風 智乃 : 「た、たまさん!こんなのって言ってしまっては失礼ですよ!」
[メイン] 天雨 アコ : 「わざわざ私がいるのに連絡員は寄越しませんよ…」
[メイン] 久田 イズナ : ばさっと、布をはぎ取って。
[メイン] 久田 イズナ : 「な、なぜバレたんですか…!?」
[メイン]
香風 智乃 :
「……ふふ、そうですね、アコさんは頼りになる御方でしょうし」
そう言い、アコのプロフィール資料を眺め。
[メイン] 天雨 アコ : 「ドアの音」
[メイン] 久田 イズナ : 「イズナ流陰陽術は完璧で……あっ」
[メイン] 黒鉄たま : 「コソコソしてたです」
[メイン]
香風 智乃 :
「……逆に何故バレないと……?」
イズナをじっと見て。
[メイン] 香風 智乃 : 「ちなみにそれは……何の真似、でしょうか……?」
[メイン]
久田 イズナ :
扉をゆっくりと見る。
空いてた……
[メイン]
天雨 アコ :
「お部屋に入るときはご挨拶しましょうね、イズナさん」
苦笑いしつつ
[メイン] 黒鉄たま : 「そんな術で潜入任務できると思ってるですか!?」
[メイン] 久田 イズナ : 「壁の真似をして隠れれば、バレないかと…」
[メイン] 香風 智乃 : 「壁の真似」
[メイン] 天雨 アコ : 「壁の真似」
[メイン] 黒鉄たま : はぁっ…っとため息をついて
[メイン] 香風 智乃 : 「……イズナさんイズナさん」
[メイン] 香風 智乃 : 「壁と布の色、違います」
[メイン] 久田 イズナ : 「えっ」
[メイン] 天雨 アコ : 「あとお耳がはみ出てます」
[メイン] 久田 イズナ : 「えっえっ」
[メイン] 黒鉄たま : 「ようはバレバレです」
[メイン] 久田 イズナ : 「……」
[メイン] 香風 智乃 : ぷっ、と思わず吹き出してしまう。
[メイン] 久田 イズナ : がく、と肩を落とす。
[メイン] 黒鉄たま : ええ…大丈夫ですかこれ…
[メイン]
香風 智乃 :
変な人といえば変な人ですけど。
でも、面白い方です。
[メイン] 香風 智乃 : さて……今日も、"お姉ちゃん"として頑張り甲斐がありますね。
[メイン] 天雨 アコ : 「ではでは」
[メイン] 香風 智乃 : 「……一先ずコーヒーでもいかがです?イズナさん」
[メイン]
久田 イズナ :
「ま、まだまだ修行は足りませんね……むむ!」
吹き出したチノ、訝しげなたまに目線をやりつつ。
[メイン] 天雨 アコ : 「資料は渡しておきますのでお目通しを」
[メイン] 香風 智乃 : 和やかな表情を作りつつ、アコの方へ顔を向け。
[メイン] 天雨 アコ : 「とは言え、さして急ぎでも難しい任務でもないですがね…」
[メイン] 久田 イズナ : 「……あ、どちらも頂きます…!それと、挨拶ですね!皆さんこんにちは!」
[メイン] 香風 智乃 : 「改めての任務説明は……移動しながらにしますか?」
[メイン] 香風 智乃 : はい、こんにちは。とイズナへ笑みを見せ、一礼し。
[メイン]
久田 イズナ :
ぺこぺこ。
忘れてたなら今やればいいという発想で。
[メイン] 天雨 アコ : 「まあ…そうしましょうか」
[メイン] 黒鉄たま : 「へへっ庶民のアンタにたまのプロフィールが見られるなんて機会そうそうないですよ!覚悟して見ることですね!」
[メイン] 天雨 アコ : 「もう既に話はつけてますから、やるべきことはわかるでしょうからね」
[メイン] 香風 智乃 : 「ふふ、たまさんの働きにも、いっぱい期待しちゃいますね?」
[メイン] 天雨 アコ : 席を立ち
[メイン] 久田 イズナ : 「なんと……!?その風格…さしてや悪代官!?」
[メイン] 黒鉄たま : 「ならもう準備は万端、いつでも出発できるです!」
[メイン] 黒鉄たま : 「あ、悪代官!?」
[メイン] 香風 智乃 : 「……悪代官?」
[メイン] 香風 智乃 : そう言い、アコの方へ見て。
[メイン] 黒鉄たま : 「失礼ですね全く!」
[メイン] 天雨 アコ : 「悪代官…」
[メイン] 久田 イズナ : 「お金いっぱい持ってそうですから!」
[メイン]
香風 智乃 :
……変な恰好ではありますけど。
多分、アレです。趣味なんです、きっと。
[メイン] 黒鉄たま : 「へへ~ん、そうでしょうそうでしょう!」
[メイン] 天雨 アコ : 「……」
[メイン] 黒鉄たま : すぐに機嫌がよくなる。
[メイン] 天雨 アコ : 「ほらっ、さっさと行きますよ!」
[メイン] 黒鉄たま : 「遅れるなです!」
[メイン] 天雨 アコ : 「車待たせてるので、ね!」
[メイン] 天雨 アコ : そのまま退出する
[メイン] 香風 智乃 : 「……と、ともかく急ぎましょうか、不確定要素が多いのは確かで……民間人への被害が予測される案件ではありますので」
[メイン] 香風 智乃 : あ、待ってください~!とアコのあとをテクテクと追いながら。
[メイン] 天雨 アコ : 「それに」
[メイン] 黒鉄たま : 「庶民共も大変ですね~」
[メイン]
久田 イズナ :
「えっ、あっ!……はい!」
2人に慌ててそう返す。
[メイン] 天雨 アコ : 「これ以上待たせたら"遅刻"ですよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「…民間人への被害、ですか……?」
[メイン] 天雨 アコ : そう言って車に向かう
[メイン] 香風 智乃 : イズナへ頷き。
[メイン] 黒鉄たま : 「そこら辺の説明も車の中でしますから!ほら!」
[メイン] 香風 智乃 : 「はい、なんせ巨大な学園内で、位置特定不明のレネゲイド反応が検出された、ということですからね」
[メイン] 久田 イズナ : 少し気になったところがあったので、歩く足をぴたりと止めて。
[メイン]
香風 智乃 :
「……何か、気になる事でもありますか?」
イズナへ首を傾げ。
[メイン] 香風 智乃 : 歩きは止めず。
[メイン] 久田 イズナ : たまの言葉でまた動きだす。
[メイン] 久田 イズナ : 「こんな広大な場所なら、もっと沢山の人が巻き込まれてしまう…と思って」
[メイン] 久田 イズナ : 「でも、それを未然に、影から救えれば……『忍者』らしくないですかね!!」
[メイン] 久田 イズナ : キラキラとした目で、二人を見つめつつ。
[メイン] 黒鉄たま : 「何考えてるか全然わかりませんが…」
[メイン] 香風 智乃 : イズナの言葉に微笑みながら頷き。
[メイン] 黒鉄たま : 「ま、やる気出してくれるなら一番です」
[メイン] 香風 智乃 : 「ええ、そうです、ではでは……たまさん」
[メイン] 黒鉄たま : 「楽して終わらせられたらいいですねえ!」
[メイン] 黒鉄たま : 「はい?どうしたですか」
[メイン] 香風 智乃 : 「たまさんはきっと、任務に慣れていらっしゃることでしょうし」
[メイン] 香風 智乃 : 「イズナさんのことも、ちゃーんと面倒見れますよね?」
[メイン]
久田 イズナ :
「はい!イズナはやる気一杯ですから!」
と言い返しつつ。
[メイン] 黒鉄たま : なっ…!こんな庶民の面倒を…!
[メイン] 久田 イズナ : ふんふん、鼻息を荒くしながらたまへの目線をやる。
[メイン] 香風 智乃 : ふふふ、とたまの反応にもニコニコと笑いながら。
[メイン] 黒鉄たま : ぐぐっ…しかしたまの実力を示すチャンスでもある…!
[メイン] 久田 イズナ : 尻尾もちょっと上下に動く。
[メイン]
香風 智乃 :
「たまさんは、実力者と聞きましたよ?」
微笑みながら。
[メイン] 黒鉄たま : 「で、出来るに決まってるじゃないですか!超有能スーパーメイドDJ、なめないでください!」
[メイン] 黒鉄たま : 胸を張る。
[メイン] 香風 智乃 : 「ほほー!ではこれでDJと忍者コンビの形成ですね!ふふ、お二人とも、今日の任務、一緒に頑張りましょうね」
[メイン] 久田 イズナ : 「おお~……たま殿もやる気一杯ですね!」
[メイン] 香風 智乃 : そうしてチノは、アコのもとへと早歩きで進んでいく。
[メイン] 香風 智乃 : ─────今日も私は、"お姉ちゃん"らしく、みんなのために頑張るんだ。
[メイン] 黒鉄たま : 「さ、えーっとイズナ、でしたっけ」
[メイン]
久田 イズナ :
チノ殿も…たま殿とコンビを組むという采配…!
これは名君ですね…!
[メイン] 久田 イズナ : 「はいっ!その通りですよ!」
[メイン] 黒鉄たま : 「迅速に任務を終わらせるですよ」
[メイン] 黒鉄たま : 「だって」
[メイン] 黒鉄たま : 「時は金なり、ですからね」
[メイン]
久田 イズナ :
「お金……お金?ですか」
少しピンと来ていない顔をしつつも。
[メイン] 久田 イズナ : 「…ともあれ了解です!素,早くささっと」
[メイン]
久田 イズナ :
「これは忍者としても大切ですからね!」
そう言いながら、二人とは前を遅れているが。
[メイン] 久田 イズナ : そしてそのまま、追いかけるように駆けだしていった。
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ : 走った時に隠密の布を踏んずけて盛大に転んだが。
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 天雨 アコ :
[メイン] 天雨 アコ :
[メイン] 天雨 アコ : middle『やはりイズナか…?』
[メイン] 天雨 アコ :
[メイン] 天雨 アコ : お昼休み
[メイン] 天雨 アコ : 久しく日常の中の学生として学校に"転入"した私達は、普通の学業の傍ら任務を進めている
[メイン] 天雨 アコ : 無論、個別でもなくチームなので
[メイン] 天雨 アコ : 今回は昼休みの談笑に紛れて、ただ任務の進捗状況を相談しに来たのだ
[メイン] 天雨 アコ : 相手はそう、あの忍者っぽいイズナさん
[メイン]
天雨 アコ :
「…それで、首尾はどうです?」
珈琲を啜りつつ
[メイン] 久田 イズナ : 当のイズナはプリントで手裏剣を作っていた。
[メイン] 天雨 アコ : 「…馴染んでますねぇ」
[メイン] 天雨 アコ : まぁそれ確か学校の連絡何で折らない方がいい気もするけどなと思いつつ
[メイン] 久田 イズナ : 「あ!首尾ですか!そうですねえ、先ほどできた友達に聞いたところ、怪しい所とか、この学校にはないみたいで…!」
[メイン] 久田 イズナ : 任務であるというのに、『友だち』なんてものを作っており。
[メイン]
天雨 アコ :
「成程、まぁ早々無いでしょうねぇ」
友達という情報網に微笑みつつ
[メイン]
久田 イズナ :
「…ほへ、そうでしょうか?」
なじんでいる、という言葉に首を傾げ。
[メイン] 天雨 アコ : 「そりゃあまぁ」
[メイン] 天雨 アコ : 「忍者の面目躍如、という所でしょうかね?」
[メイン] 久田 イズナ : 「おおっ……!」
[メイン] 久田 イズナ : その言葉に、少し感銘を受けたように。
[メイン] 久田 イズナ : 「イズナ、ちゃんと忍者出来てますかね…!?」
[メイン] 久田 イズナ : ぐい、っと顔を前のめりになりながら。
[メイン] 天雨 アコ : 「そうですね、確かにしっかり潜入する忍者、です」
[メイン]
天雨 アコ :
「…或いは普通の学生、ですけども」
肩を竦めて
[メイン] 久田 イズナ : 「あ、そういえば…アコ殿はどうでしょうか?この学校で獲得した情報など…!」
[メイン] 天雨 アコ : 「同じようなものですよ」
[メイン] 天雨 アコ : 「過去から洗ったりもしましたが、それらしい個所はないですし」
[メイン] 天雨 アコ : 「もしや土地に、とも考えましたが…」
[メイン]
久田 イズナ :
本部という、大きい場所……
上忍みたいなものでしょうか。なんだか凄そうな人ですけど、特段偉そうな感じはしませんし…
[メイン] 天雨 アコ : 「生憎そこまで調べるのは厳しいものがあります」
[メイン] 久田 イズナ : こくこく、真剣に頷きながら話を聞いている。
[メイン] 久田 イズナ : 「ほほー……アコ殿は、調査が得意だと見受けられましたが、それでも難しいんですね」
[メイン] 天雨 アコ : 「得意、というのは厳密には人材を動かす点ですから」
[メイン]
久田 イズナ :
……それにしても学生ですか……むむ。
イズナは『普通』らしくしてるはず、なんですけど…
[メイン] 天雨 アコ : 「生憎様、こういう学校じゃあそういう事する事も出来ないので」
[メイン] 久田 イズナ : 「じんざい」
[メイン]
天雨 アコ :
「…ほら、この通り」
裏方作業向けの筈が何故だか現場入りである
[メイン] 久田 イズナ : 「ははー……」
[メイン] 天雨 アコ : 「まぁ、無いなら無いで良いんですよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「でも、何だかんだ作戦に参加してくれるだなんて…あなたも『忍者』の才能ありますよ!」
[メイン] 久田 イズナ : 「むえ、そうなんですか?」
[メイン] 天雨 アコ : 「そりゃあ、そうですよ」
[メイン] 天雨 アコ : 「忍者、というのは何も派手な仕事ばかりじゃないでしょう?」
[メイン] 久田 イズナ : いまひとつ掴めていない顔で。
[メイン] 天雨 アコ : 言葉を返すようにその名称を切り出し
[メイン] 久田 イズナ : 「ええ、影で暗躍するのが『忍者』です!」
[メイン] 天雨 アコ : 「始末を付けるにしろ、何かを探るにせよ」
[メイン]
久田 イズナ :
それでそれで、と言った風に話に夢中になっている。
[メイン] 天雨 アコ : 「やる事は言ってしまえば潜み忍ぶ事…」
[メイン] 天雨 アコ : 「機を伺う、と言いましょうかね」
[メイン] 久田 イズナ : 「機を伺う……つまり、まだ動く時ではない…と!?」
[メイン] 天雨 アコ : 「と、いうより」
[メイン] 天雨 アコ : 「動いて良い時を探る事こそ、お仕事ですから」
[メイン] 久田 イズナ : 「な、なるほど……!」
[メイン] 天雨 アコ : 「まあ、そう言う観点で見れば」
[メイン] 天雨 アコ : 「貴女はよく出来てる、そう思っただけですよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「これが…アコ殿の忍者論…!奥が深いですね…!」
[メイン]
天雨 アコ :
「…ま、近しい者は知ってる身ではありますから」
忍者というよりスパイ…というのは置いておきつつ
[メイン]
久田 イズナ :
「……あれ、出来てるんでしょうか…?」
今の話だと、あんまり出来てないような…?イズナ、情報のために動きたかっただけですし。
[メイン] 天雨 アコ : 「友人を作り、調べる輪を広げたでしょう?」
[メイン] 天雨 アコ : 「学生というのは案外聡いですからね、わざとらしければ輪には入れませんよ」
[メイン] 天雨 アコ : 「その点、貴女は確かにこの日常を乱さず混じっている」
[メイン]
天雨 アコ :
「まあ、意識してないのかもですが」
苦笑いしつつ、ぽかんとした顔を見て
[メイン] 久田 イズナ : 「ほうほう……」
[メイン]
久田 イズナ :
「はい!意識してませんでした!」
素直にそう答える。
[メイン] 天雨 アコ : 「ともあれ、ならそれは喜んでも良いですから」
[メイン] 天雨 アコ : 「本当に大変な事案であった時、動くその時までは潜む…それが出来てますからね」
[メイン] 天雨 アコ : 「…それはそれとして」
[メイン]
久田 イズナ :
「なんでしょう……何となく、『忍者』らしい事をできると知って、はしゃいじゃったような…」
それはいわば、『日常』と『非日常』の切り離しが出来ていないようで。
[メイン] 久田 イズナ : 「あ、はいっ!」
[メイン] 久田 イズナ : アコの言葉に、背筋をピン。
[メイン]
天雨 アコ :
「…貴女は忍者らしく居たかったから、そうした感じですかね?」
ふむ、と
[メイン] 久田 イズナ : 「んん……」
[メイン] 久田 イズナ : 「だってほら、忍者はカッコいいし……何より、寂しくないじゃないですか」
[メイン] 天雨 アコ : 「ふむふむ」
[メイン] 天雨 アコ : 「寂しくない、ですか」
[メイン] 天雨 アコ : 少しイメージとズレた考え方に引っかかる
[メイン] 久田 イズナ : 「主の命を受け、影の中で生きて暗躍して」
[メイン] 久田 イズナ : 「そして、そこにある命に従ってこなす…」
[メイン] 天雨 アコ : 「…成る程」
[メイン] 天雨 アコ : 「主人がいる事が、寂しくない、と?」
[メイン] 久田 イズナ : 「そこに出来た主との関わりは、確かに忍にあるものです!」
[メイン]
久田 イズナ :
「はいっ!」
こくこく、頷いて。
[メイン] 天雨 アコ : 「………」
[メイン]
天雨 アコ :
「気持ちはわかりますよ、ですが…」
少なくとも、そういう感情の一部は私もある、が
[メイン] 久田 イズナ : 「……ふむぅ…?」
[メイン] 天雨 アコ : 「お一つ懸念がありますね」
[メイン] 久田 イズナ : 「懸念、ですか…?」
[メイン] 天雨 アコ : 「対等では無い、ように思います」
[メイン] 久田 イズナ : 何かを思い浮かべるような、アコの顔を見て首を傾げつつ。
[メイン] 久田 イズナ : 「……対等ではない、ですか」
[メイン] 天雨 アコ : 「ある種の依存…或いは利用ですかね」
[メイン] 天雨 アコ : 「命を預ける、というより埋めるために主人を求めるという形には少し不安があるように思いましてね」
[メイン] 久田 イズナ : 「……」
[メイン] 天雨 アコ : 「それが信頼足る相手でも同様です」
[メイン] 天雨 アコ : 「そうですね…なのでまあ」
[メイン] 天雨 アコ : 「強いて言えば、支えさせたいと思わせるようになるのが大事ですよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「支えさせたい…と思わせるような……むむむ」
[メイン] 天雨 アコ : 「まあ、だってほら」
[メイン] 天雨 アコ : 「今の言い方だと…」
[メイン] 天雨 アコ : 「貴女が忍者でいるために主人が欲しい、そういう言い方ですから」
[メイン]
久田 イズナ :
うーん、と唸りながら。
やはり、立派な忍者になるのは…難しいっ…!
[メイン] 天雨 アコ : 「本当なら、貴女が素晴らしい忍者だからこそ…」
[メイン] 天雨 アコ : 「貴女を勧誘する主人と巡り合う、と言えますよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「…あ、っ……」
[メイン]
天雨 アコ :
「まあ、難しく考えすぎるのも良くないですがね」
珈琲に口をつけて
[メイン]
久田 イズナ :
……自分が素晴らしいものであるからこそ、対等ない相手と絆を築ける…
時代劇でも、名君と呼ばれた人はそういう方だった。
[メイン] 久田 イズナ : 「む、むむん」
[メイン] 久田 イズナ : 「…アコさんは、そうなろうとしているのですか…?あるいは……」
[メイン] 久田 イズナ : 「その、”素晴らしい主人”に…?」
[メイン]
天雨 アコ :
「ふむ」
ちらりとイズナを見て
[メイン] 天雨 アコ : 「…私は…」
[メイン] 天雨 アコ : 「強いて言うならば"右腕"ですよ」
[メイン]
天雨 アコ :
「その二つともまた、違いますからね」
くすりと
[メイン] 久田 イズナ : 「”右腕”……なるほど…?」
[メイン] 天雨 アコ : 「ま、深く考えなくても良いですよ」
[メイン] 天雨 アコ : 「…兎も角、貴女が目指すなら」
[メイン] 久田 イズナ : その笑いに対して、戸惑い顔。
[メイン] 天雨 アコ : 「良い忍者、で良いんですからね」
[メイン] 天雨 アコ : 「そうすれば自ずと出逢えますよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「……イズナと”対等”になれる…主人が、ですか…」
[メイン] 天雨 アコ : 「ええ」
[メイン] 天雨 アコ : 珈琲を一口含み
[メイン] 天雨 アコ : 「悩まずとも、そういうものですから」
[メイン] 天雨 アコ : 「少なくとも、貴女が目指すものは」
[メイン]
久田 イズナ :
「”いい忍者”、ですね!」
[メイン] 天雨 アコ : 「勿論」
[メイン] 久田 イズナ : プリントで折った手裏剣を、きらんと掲げキメ顔。
[メイン]
天雨 アコ :
「ふふ…」
それを見つつ
[メイン] 天雨 アコ : 「さて」
[メイン]
久田 イズナ :
そしてその手裏剣を、ぱたんと机の上に置き。
その見た目は綺麗に形作られていて。
[メイン] 天雨 アコ : 「まあ、では今回は…一つ悩ませましたしね」
[メイン] 天雨 アコ : 「軽く助言ですが」
[メイン] 久田 イズナ : 「悩み……?あ、忍者道についてですか!」
[メイン] 天雨 アコ : 「"今のまま"働くのもまた忍びらしいですよ」
[メイン]
久田 イズナ :
「はいはい!」
ぴょこぴょこ、狐耳を動かしつつ。
[メイン] 久田 イズナ : 「………!!」
[メイン]
天雨 アコ :
「少なくとも、貴女は『日常』に馴染んでる忍びみたいですからね」
[メイン] 天雨 アコ : 「なら、それが良い」
[メイン]
久田 イズナ :
これは…!もしやもしや、アコ殿のお言葉…!
[メイン] 天雨 アコ : 「地球の殆どは海で、ごく狭い土地の更に狭い区分けで人は生活してて」
[メイン] 天雨 アコ : 「かつその狭い居住圏の99%は『日常』という区分ですから」
[メイン] 天雨 アコ : 「ならば、それに馴染める『忍者』はいい忍びでしょう?」
[メイン] 久田 イズナ : 「『日常』に潜む……あ、えへへへ……」
[メイン]
久田 イズナ :
「……イズナ、褒められてるみたいで…ちょっと、けっこう…嬉しいです…」
にやにやと笑みが零れながら。
[メイン]
天雨 アコ :
「ふふ…」
その素直さも美徳、と思いつつ
[メイン] 天雨 アコ : 「では、昼休みもそろそろ終わりますので」
[メイン] 天雨 アコ : 「貴女もしっかり、時限を守るように」
[メイン] 天雨 アコ : 席を立ち
[メイン] 久田 イズナ : 「はいっ!ダッシュで向かいますので…あ、最後に!」
[メイン] 久田 イズナ : 同じく席を立って。
[メイン] 天雨 アコ : 「おや?」
[メイン] 久田 イズナ : 「……お話、ありがとうございました!あと、褒めてくれたのも…すっごく、嬉しかったです…!」
[メイン] 久田 イズナ : ぺこぺこ、頭を下げながら。
[メイン] 天雨 アコ : 「良いんですよ」
[メイン] 天雨 アコ : 「ではこちらからも最後に」
[メイン] 久田 イズナ : 「なんでしょうなんでしょう!」
[メイン] 久田 イズナ : 耳をぴょこんと立て、聞く姿勢。
[メイン] 天雨 アコ : 「こうやって働き手を最大限に動けるようにするのも"人材"を動かす事、ですから」
[メイン] 天雨 アコ : にこりと笑って
[メイン] 天雨 アコ : そのまま自分の教室に歩いて戻っていった
[メイン] 久田 イズナ : その言葉に、少しぽかんとしつつ。
[メイン]
久田 イズナ :
…それってつまり…アコ殿の得意分野……という事でしょうか!?
なるほど…これは、一枚上手…と言う奴でしたか!
[メイン] 久田 イズナ : ……それにしても、えへへへ。
[メイン] 久田 イズナ : 褒められちゃったな、イズナの忍者道……
[メイン] 久田 イズナ : その感情に、笑みが自然に出ながら。
[メイン] 久田 イズナ : 浮ついた足で、教室へと戻るのであった。
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ : middle『持つ者持たざる者』登場:任意
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ :
[メイン] 久田 イズナ : 任務に取り掛かり、そろそろ一日が立ちそうな時間。夕刻。
[メイン] 黒鉄たま : 「…で、何やってるですか?」
[メイン]
久田 イズナ :
さて、情報は集まったかというと……。
全くそうでもなく。
[メイン] 久田 イズナ : 「えっあっ」
[メイン] 久田 イズナ : 職員室の前で、最初であった時のように隠れている所を見つかった。
[メイン] 久田 イズナ : 「……生徒に聞いてもダメだったので…先生だけが知ってる情報とかあるかな…と!」
[メイン] 久田 イズナ : 大丈夫です、今度は壁の色と布合わせてきましたから!と自慢げに。
[メイン] 黒鉄たま : 「…ちなみに遭遇した先生はいるんですか」
[メイン] 久田 イズナ : 「………」
[メイン] 久田 イズナ : 「ま、まだまだこれからですよ!」
[メイン] 黒鉄たま : まあ、見られなかったのは僥倖か…とため息をついて
[メイン] 久田 イズナ : 「う、ううむ……」
[メイン] 久田 イズナ : 溜息を見て、この方法ではダメだったかと思いながら。
[メイン] 久田 イズナ : 「たま殿は…どうでしょう?進捗とか…」
[メイン] 黒鉄たま : 「ぜーんぜん、生徒たちを金で釣っても何にも出ねーです」
[メイン]
久田 イズナ :
事実、手を打つのをどうするべきか困るほどには。
それほどに難航してはいる。
[メイン] 黒鉄たま : 「…そもそも反応とかあったんですかね?誤報とかではなく?」
[メイン]
久田 イズナ :
「えっお金!?ははぁ…なるほど」
そういえば、先ほどもお金を気にしていたような…
[メイン] 久田 イズナ : 「資料によると、何度か確認はされてるみたいですよ?」
[メイン] 久田 イズナ : 「ただ、うーん……誤報が起きてしまった、というのもありえますかね…?」
[メイン] 久田 イズナ : UGNに入りたて、という事もありあまりその辺りには深くない。
[メイン] 黒鉄たま : 「そっちの線の方が硬い気もしますけどね~まあこれで仕事が終わるなら楽でいいですが」
[メイン] 久田 イズナ : 「むぅ~~ん」
[メイン] 久田 イズナ : 「楽に終わらせてしまった方が…いい、ですか?」
[メイン] 黒鉄たま : 「そんなに気合入れて調査しても肩肘張りますしね、手抜きはダメですが」
[メイン] 久田 イズナ : 「……イズナ達の行動次第で、『非日常』に巻き込まれてしまう人も出てくるかもしれませんし…!」
[メイン] 久田 イズナ : その言葉に、むむんと唸る。
[メイン] 久田 イズナ : 「そんなに頑張りすぎても、良くないことなのでしょうか…」
[メイン] 黒鉄たま : 「あーん?」
[メイン] 黒鉄たま : 「まあ頑張って全てが全て未然に防げられればいいですけどね?」
[メイン] 久田 イズナ : イズナは、頑張ったら頑張った分だけ見てもらえるのが嬉しいんですが…。
[メイン] 黒鉄たま : 「世の中そんなふうに上手く行くとは限らない」
[メイン] 黒鉄たま : 「コスパ悪いんですよ、必要以上の努力って」
[メイン] 久田 イズナ : 「コスパが…悪い、ですか」
[メイン] 久田 イズナ : ぴょこぴょこと、耳が動いて。
[メイン] 久田 イズナ : 「イズナは……必要以上に努力したら、その分見てもらえることは嬉しいですけどっ!」
[メイン] 黒鉄たま : 「見てもらえる?」
[メイン] 黒鉄たま : 「誰に?」
[メイン]
久田 イズナ :
「それは…UGNの上の人だったり、仲間だったり……」
片手で指を折りながら。
[メイン] 久田 イズナ : 「あ、さっきアコ殿には褒めてもらえましたよ!」
[メイン] 久田 イズナ : 目を細め、ぴょこぴょこと尻尾が動く。
[メイン] 黒鉄たま : 「そもそもさっき隠れてましたよね?」
[メイン] 黒鉄たま : 「見てもらいたいなら、なんで隠れてるんですか」
[メイン] 黒鉄たま : 「なんで忍んでるんですか?」
[メイン] 久田 イズナ : 「隠れても、見てくれる人はいますもん」
[メイン] 久田 イズナ : 「…忍んでも、隠れても。『仲間』やいい『主』は、きっと……そんな私でも、見つけて、見てくれるはずですから!」
[メイン] 黒鉄たま : そんな隠れ方だから見つかるのでは…と思いつつ。
[メイン] 黒鉄たま : 「随分と受け身な考えですねー」
[メイン] 久田 イズナ : まだいい忍者には程遠いですが、なんて言いながら。
[メイン] 久田 イズナ : 「むむむ」
[メイン] 黒鉄たま : 「見つけられ待ちですか」
[メイン] 黒鉄たま : 「そんなんで、この世界でアピールできると思ってます?」
[メイン] 久田 イズナ : 「アピール……」
[メイン] 久田 イズナ : ごく、と唾を飲み。
[メイン] 久田 イズナ : 「…たまさんは、違うんですか?」
[メイン] 黒鉄たま : 「ん?何がです?」
[メイン] 久田 イズナ : 「私は忍ぶだけで、”アピール”なんて考えたことありませんでしたから…」
[メイン] 久田 イズナ : 「むしろ影の逆……光のようなアピールをするのではないか、と思いまして!」
[メイン] 久田 イズナ : ふんふん、鼻息を荒く。
[メイン] 黒鉄たま : 「アタシがですか」
[メイン] 黒鉄たま : 「ま、そんな生き方も選べれば良かったですけどね」
[メイン]
久田 イズナ :
「……むむん」
荒くなる鼻息が、止まり。
[メイン] 黒鉄たま : 「忍だろうがなんだろうが、『存在意義』を人に示せないと」
[メイン] 黒鉄たま : 無表情の面で
[メイン] 黒鉄たま : 「捨てられますよ」
[メイン] 黒鉄たま : その目は、路地裏に佇む黒猫のようで。
[メイン] 久田 イズナ : 「……捨てられる」
[メイン] 久田 イズナ : 「……確かに、そうですね」
[メイン] 久田 イズナ : 「自分がいるって伝えないと、気づいてもらえないかもしれません…」
[メイン] 久田 イズナ : 「けど」
[メイン] 久田 イズナ : 黒猫の瞳を、黄狐の瞳がじっと見つめ返す。
[メイン] 久田 イズナ : 「自分が”いい忍者”であれば、それを見つけてくれる主君はいるはずです!」
[メイン] 久田 イズナ : ……受け売り、ですけど。
[メイン]
久田 イズナ :
「捨てるものあれば、拾うものあり…ですから!」
[メイン] 久田 イズナ : 尻尾をまた、ぴょこぴょこと動かして。
[メイン] 黒鉄たま : はぁ~…とまた大きくため息をついて。
[メイン] 黒鉄たま : 「甘いですね…カルーアミルクより甘い」
[メイン] 久田 イズナ : 「あ、甘い!?」
[メイン] 久田 イズナ : カルーアミルクってどんな味なんでしょう…?
[メイン] 黒鉄たま : 「けど」
[メイン] 黒鉄たま : 「まあアタシも超有能ウルトラハイパーメイドDJなんで~」
[メイン] 久田 イズナ : ぽかんとした顔とがぁーんとした顔が混ざりつつ。
[メイン] 黒鉄たま : 「仕えるものとして、いいものになりたいという気持ちは理解できますよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「ふむふむ…じゃあ同じく、忍道を目指す者同士ですね!」
[メイン] 久田 イズナ : 目を輝かせつつ。
[メイン] 黒鉄たま : 「…は?忍道?」
[メイン] 黒鉄たま : ぽかんとした顔で。
[メイン] 久田 イズナ : 「いい忍び…いいDJ…」
[メイン] 久田 イズナ : 「より良い存在になって、誰かに見てもらう」
[メイン] 久田 イズナ : 「それこそが……忍道なんですから!同じです!!」
[メイン] 久田 イズナ : ぐいっと、顔を近づけて。
[メイン] 黒鉄たま : 「!?」
[メイン]
久田 イズナ :
「DJもあんまりよくわかりませんが、今度聞かせてください!」
顔は近づけたまま、鼻息を荒く。
[メイン] 久田 イズナ : 「きっと…いい忍びの音が聞こえるはずです…!」
[メイン]
黒鉄たま :
「ち…近い!近いです!」
慌てる
[メイン] 黒鉄たま : 「お…音!?今は別の音の方が…!」
[メイン] 久田 イズナ : 「むぅっ」
[メイン]
久田 イズナ :
…しまった、忍びの話をできて、興奮のあまり近づいてしまいました…!
[メイン] 久田 イズナ : そのまま顔は戻すが。
[メイン] 久田 イズナ : 「どうでしょう!イズナに聞かせてもらえませんかね…?」
[メイン]
久田 イズナ :
……同じ道なら、その人が目指すものもまた…見てみたい。
[メイン] 黒鉄たま : 「今は任務中…なので!」
[メイン] 黒鉄たま : 「はあ…終わった後ですよ」
[メイン] 久田 イズナ : 「!!!!!!!!」
[メイン] 久田 イズナ : 耳と尻尾が震える。
[メイン] 久田 イズナ : 「ぜひぜひ!!聞かせてもらいたいです!」
[メイン] 黒鉄たま : 肩をすくめて、帽子の猫耳がぴょこぴょこと。
[メイン] 黒鉄たま : 「ま、たくさんメイドDJの極意を教えてあげますから…今は任務です」
[メイン] 黒鉄たま : 「アンタのバカみたいな話を聞いてたら一つ思い出しました」
[メイン] 久田 イズナ : メイドDJ!?聞き覚えないですが、これもまた何かの隠語なのでしょうか…!?
[メイン] 久田 イズナ : 「一つ、ですか?」
[メイン] 久田 イズナ : 首を傾げ。
[メイン] 黒鉄たま : 「そうです、自分がいるって伝えないと気づいてもらえないんでしたっけ?」
[メイン] 黒鉄たま : 「レネゲイド反応もそういうもんなのかもしれませんね」
[メイン] 黒鉄たま : 「一回だけ勇気を出してみたけど、それだけで気づいてもらえていないのかも」
[メイン] 久田 イズナ : 「あ……」
[メイン] 久田 イズナ : ぽん、と手を叩き。
[メイン] 久田 イズナ : 「案外…見つけてもらいたい、んですかね?」
[メイン] 黒鉄たま : 「そうなのかもしれません、ま、もう捨てられてるかもしれないですが」
[メイン] 久田 イズナ : 「そしたらイズナが今度は拾ってあげますよ!」
[メイン] 久田 イズナ : ふふん、と狐の目を細めて。
[メイン] 黒鉄たま : 「…アタシは物の可能性を考えてゴミ捨て場や焼却炉あたり…アンタには人の可能性で、私たちが話しかけてない人間でも分担して洗おうかと…思いましたが…」
[メイン] 久田 イズナ : 「ほぇ」
[メイン] 黒鉄たま : こっち、こっち、と手を振って。
[メイン] 黒鉄たま : 「二人でやりますよ」
[メイン] 久田 イズナ : 手を振ったほうに、こいこいとついていき。
[メイン] 黒鉄たま : 「だって、見てもらった方がいいんでしょう?」
[メイン] 黒鉄たま : 「仕方ないのでやってあげます」
[メイン] 久田 イズナ : 「!!!!」
[メイン] 久田 イズナ : 「……えへへ、そうです…!」
[メイン] 久田 イズナ : たまの言葉に、何度もこくこくと頷き。
[メイン] 久田 イズナ : 「たま殿も、ついてきてくれるなら、とっても心強いです…!」
[メイン] 久田 イズナ : 「イズナには、自分をアピールするなんて思いつきませんでしたから!」
[メイン] 久田 イズナ : キラキラとした目を、今度はたまの瞳に向けながら。
[メイン] 黒鉄たま : その目に圧されたか、ふん、と顔を背けて。
[メイン] 黒鉄たま : 「ほら、さっさと調べますよ!メイドも忍も、パフォーマンスが命です!」
[メイン] 久田 イズナ : 「おおーー!!!」
[メイン] 久田 イズナ : 腕を掲げて、たまへとついていく。
[メイン] 黒鉄たま : 夕方、影が伸びる。
[メイン] 黒鉄たま : それに紛れて、2人、駆ける。
[メイン] 黒鉄たま : 夕日に染まった学校を、黒に染め上げて────────
[メイン] 黒鉄たま :
[メイン] 黒鉄たま :
[メイン] 黒鉄たま :